東野圭吾「あの頃ぼくらはアホでした」
東野圭吾のエッセイ集。 小学生から大学までの青春時代が書かれているが、ユニークで抱腹絶倒。とても楽しい作品である。 この青春の経験を通してあのすばらしい作品が生まれたのだなって実感しました。 青春って甘い思い出苦い思い出…
続きを読む →カテゴリー: 読書感想文
ビートたけし「ビートたけしの黙示録」
作者ビートたけしは1973年「ツービート」という名の漫才コンビを結成。漫才師であり俳優であり、映画監督であり作家であり、色々な多才な面を持っている。その時は北野武という本名を名乗ってはいるが…。 ところでこの彼のエッセイ…
続きを読む →原田宗典「少年のオキテ」
この話は、２つの章からなっている。１章は少年のギモン編、２章は少年のオキテ編である。大人になった作者が小学生の時のギモンやオキテを大人のいまと対比して書かれている。 ギモン編は、子供の目をとおして、子供が普段思う何故につ…
続きを読む →馬場信浩「落ちこぼれ軍団の奇跡 スクール・ウォーズ」
昭和56年１月７日、第60回全国高校ラグビー選手権大会決勝戦当日から話が始まる。 山口良治監督以下、京都市立伏見工業高校ラグビー部員73名が試合に向けて、宿舎から出発するところから話が始まる。「落ちこぼれ」「ツッパリ」と…
続きを読む →畠中恵「まんまこと」
しゃばけの若旦那シリーズ”と同じ作者の作品。 「まんまこと」というのは、「真実、本当のこと」の意味である。 主人公・高橋麻之助は江戸神田の古名主の息子である。生真面目で勤勉だった彼は１６歳のとき突然変わってしまった。麻之…
続きを読む →馳星周「不夜城」
「土曜日の歌舞伎町。クソ暑い夏の終わりを告げる雨がじとじと降っていた。」 作家は処女作に向かって成熟するというが、なるほど、書き出しからして向こう見ずだ。かんばしいとはいいがたい我が小説業界の百花繚乱をあざ笑う一発の凶弾…
続きを読む →橋本紡「流れ星が消えないうちに」
高校時代から付き合っていた恋人・加地君が、 自分の知らない女の子と旅先の事故で死んでから、1年半。 奈緒子は、加地の親友だった巧と新しい恋をし、 ようやく「日常」を取り戻しつつあった。ただひとつ、 玄関でしか眠れなくなっ…
続きを読む →法月綸太郎「生首に聞いてみろ」
親友のカメラマン田代の写真展で法月はひとりの女性と知り合う。彼女は著名な彫刻家川島伊作の一人娘江知佳。 父伊作が病死する寸前に完成され遺作とされた、娘をモデルとした石膏像の首が何者かに切りとられ、持ち去られてしまう。そこ…
続きを読む →野村正樹「山陰名湯＜瓜子姫＞殺人」
フリーライターの広未凌子は、夕刊紙のデスクから山陰海岸のそば紀行 の原稿の依頼をうけた。ところが彼女はそばアレルギーのため、思案の末、吉永香織に協力を依頼する。旅に出た二人は出石城址で殺人事件に遭遇。そして一人の女性と知…
続きを読む →乃南アサ「紫蘭の花嫁」
ある結婚式場から一人の花嫁が消えた。話はここから始まる。 「逃げなきゃ、あいつから逃げなきゃ」 花屋で働く三田村夏季を一つの謎の影が追ってくる。その影を見るたび に恐れ、逃げる彼女。 神奈川県下では連続婦女暴行事件が起き…
続きを読む →