法月綸太郎「生首に聞いてみろ」

親友のカメラマン田代の写真展で法月はひとりの女性と知り合う。彼女は著名な彫刻家川島伊作の一人娘江知佳。

父伊作が病死する寸前に完成され遺作とされた、娘をモデルとした石膏像の首が何者かに切りとられ、持ち去られてしまう。そこから事件が起きる。

江知佳につきまとうストーカーの影、再婚した母夫婦。母の夫となった歯科医の前妻の自殺、様々な糸が絡まるなか、江知佳が行方不明となり、惨殺死体となり発見される。

三転四転する事件、この絡み合った糸を法月は解くことができるだろうか。

意外性に驚いた作品である。

(文/ののこ)

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