綿矢りさ「インストール」
綿矢りさはこの小説を書いたときは現役高校生で、2001年、この作品で第38回文藝賞を受賞した。彼女は堀田あけみ以来20年ぶりの史上最年少、17歳で受賞したわけだ。 この作品は、主人公の不登校の女子高校生と、ませた小学生が…
続きを読む →綿矢りさはこの小説を書いたときは現役高校生で、2001年、この作品で第38回文藝賞を受賞した。彼女は堀田あけみ以来20年ぶりの史上最年少、17歳で受賞したわけだ。 この作品は、主人公の不登校の女子高校生と、ませた小学生が…
続きを読む →口中医、今で言う歯科医師の桂助は大店の息子。彼は仕事を通じていろいろな事件に巻き込まれていく。 自分の商売の欲望のために汚い手を使おうとする岩田屋。それを阻止し人を守ろうとする桂助。 余余姫シリーズと同じ作者で時代小説だ…
続きを読む →文化人類学者日下部と女刑事水野の活躍シリーズ。 江戸時代、一人の男が木乃伊仏にさせられた。男の妻子は殺され、ただ一人残った長男は行方知れず。彼は怨んでこの世を去った。 それから時が流れ現代になった。日本海でクルージングを…
続きを読む →テミスとはギリシャ神話にでてくる法の化身のことを意味するものである。大地の娘ガイアの娘で、天空の支配者ゼウスとの間に3人の子供がうまれ、一人目は「エウノミア=秩序」、二人目は「デイケ=正義」、三人目は「エイレネ=平和」と…
続きを読む →この本は短編から成り立っている。 主人公は全て渋谷猿楽町署刑事一条風太。そんな彼が不思議な女性井伏美潮と知り合う。彼女はリーディング能力を持っている。物にさわり、そこに残っている人の思念を読みとるという超能力の持ち主なの…
続きを読む →日本テレビの朝の番組の中で14年間続いた「突撃!隣の晩ごはん」 の突撃レポーターであったヨネスケさんが突撃の裏側を綴った本。 放送できるレポートにするまでなんとたいへんなのだなぁとしみじみ思いました。食卓を囲む姿でその家…
続きを読む →テニス仲間の由美香、恵、民子はそれぞれ今日も夫に対する愚痴やのろけを言うことを楽しんでいた。 由美香には10歳年下の若い夫がいる。夫のことをいつも「私の遠藤くん」と呼んで、溺愛し、彼の行動に嫉妬や猜疑心を持っていた。そん…
続きを読む →北薗雪夫、職業教師。雪のように白く愛らしい男の子として誕生した。父は彼が17歳の時に亡くなり、彼を盲愛する母と二人暮らしになる。 彼は総美学園中等部にびっしりとひげを生やして現れた。彼には5人の中学生を殺した過去があった…
続きを読む →ルームシェア。この頃この言葉も聞くようになってきた。一つのマンションを数人で借りて費用は折半。他人との生活にはいさかいも気遣いもあるだろう。 これは5人の男女の話である。 良介は大学3年生。琴美は無職で若手俳優と熱愛中。…
続きを読む →この物語は8つの事件からできている。それぞれに新聞記者、検察官、婦人警官、刑事など、いろいろな人の目を通して書かれた短編集で、その中で共通している人物が一人いる。 それは『終身検視官』と言われている、倉石義男。校長といわ…
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