横山秀夫「第三の時効」
「犯人か、刑事か。追われているのはどっちだ。男たちのほこりがぶつかりあう。これが警察小説の白眉!」(帯より) 警察小説を手がけたらこの人しか思い浮かばないだろう。 「半落ち」「顔」など。 ここには6つの短編が収められてい…
続きを読む →「犯人か、刑事か。追われているのはどっちだ。男たちのほこりがぶつかりあう。これが警察小説の白眉!」(帯より) 警察小説を手がけたらこの人しか思い浮かばないだろう。 「半落ち」「顔」など。 ここには6つの短編が収められてい…
続きを読む →この小説は、まず廃校となった山間の分校跡地からタイムカプセルを掘 り起こし、開封をする。そしてそこには一人の婦警さんになりたいという作文が出てくる。このプロローグから始まる。 主人公は、D県警本部で働く平野瑞穂。今は広報…
続きを読む →作者は夫問題研究家だそうだ。この本を読んで、思わずくすっと笑い、妙に納得してしまった。夫婦とは・・夫とは・・・一体何? 投稿形式で書かれている。 全体が8部に分かれる。わがままな夫たち、だらしない夫たち、子どもみたいな…
続きを読む →29歳で悶々とした生活を送っている主人公が新しい人生の歩みをはじめるまでの1年を綴った本。 人間は誰でも生きていく中で『これでいいのか?』『このままでいいの か?』と自問自答する事があると思うのだが、そういう転換期の女性…
続きを読む →いわゆる都市型伝説的ホラー小説である。 8年前まだ小学生だったころ「親指さがしって知っている?」と由美が武たち仲間に聞いてきた。言い伝えによると、1人の二十歳の女性が別荘でバラバラ死体になって発見されたが、どういうわけか…
続きを読む →これは、かの有名な山田邦子の作品です。彼女はこの作品の他にも色々な小説を書いている。彼女は実に多才であると思う。ドラマの他、物まね、手芸など、それにこの文才が加わるとは。天は二物を与えずとはいうけれど、彼女は二物どころか…
続きを読む →第51回江戸川乱歩賞受賞作。今問題になっている少年犯罪を元に書かれた作品である。 生後5ヶ月の娘の目の前で、妻・祥子を惨殺された夫・桧山は怒りに震える。犯人は13歳の少年3人だった。4年後その少年の一人が殺される。桧山に…
続きを読む →原作者矢口敦子は心臓病のため小学校5年のとき、就学猶予になる。その後、通信教育で慶応義塾大学、中央大学を卒業する。「人形になる」で女流新人賞を受賞。 この「償い」は、一人のホームレスと中学3年生の15歳の少年の出会い、そ…
続きを読む →この小説は一人のタクシー運転手の奇妙な出来事が書かれている。タクシーの運転手と客は一期一会の出会いであると書かれている。 乗降する客に2度と会う確率は極めて低い。タクシーには個性はいらない。客もタクシーも互いに人生の破片…
続きを読む →この物語はある学校での壮絶ないじめから話がはじまる。 大番長ストーム、子分の牙、死に神、サソリとあだ名される4人、そして彼らを操る卑弥呼と呼ばれる女生徒。そんな彼らが一人の少年を自殺に追い込んだ。少年の母は亡くなり、父は…
続きを読む →