矢口敦子「償い」

原作者矢口敦子は心臓病のため小学校5年のとき、就学猶予になる。その後、通信教育で慶応義塾大学、中央大学を卒業する。「人形になる」で女流新人賞を受賞。

この「償い」は、一人のホームレスと中学3年生の15歳の少年の出会い、そして二人をめぐる事件が次々と起きてくる。このホームレスは以前は優秀な脳外科医であった。そして彼自身心に傷を持っていた。少年の心の傷は・・

絡み合ってくる、主人公と少年の過去。二人の周りの人間模様。心理描写が良く書かれている作品だと思う。

(文/ののこ)

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