文化人類学者日下部と女刑事水野の活躍シリーズ。
江戸時代、一人の男が木乃伊仏にさせられた。男の妻子は殺され、ただ一人残った長男は行方知れず。彼は怨んでこの世を去った。
それから時が流れ現代になった。日本海でクルージングを楽しんでいた黒枝真也たちが、塩漬けのミイラのような姿で発見された。そして、真也の兄で検死をした芳樹は、何者かの声に導かれ交通事故に遭い重体に陥るが、回復とともに奇妙な行動を起こしだす。
次々と起こる怪事件は、あの江戸時代に殺された男の恨みなのだろうか。
日下部と水野刑事はこの不可解な事件を無事解決することができるだろうか。
(文/ののこ)