群ようこ「先人たちの知恵袋-ことわざエッセイ」
『ちりも積もれば山となる』『シュに交われば赤くなる』など、先人の残したことわざ、故事成語を著者自身の生活に当てはめて、なるほどと、うなった一冊。 日ごろ私達が見過ごしがちな出来事をことわざに当てはめていく、その独特の視点…
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続きを読む →ちょっとユニークで太めな少女タヤマシゲミが主人公のこの小説。中学3年の時から高校受験、そして高校生活をシゲミの目を通して友達や先生とのふれあいが書かれいる。 時代はまさに私と重なる1970年よど号ハイジャック事件が起きた…
続きを読む →幼稚園を途中退園させられたアケミ。この個性的なヒロインの中学受験までが書かれた小説である。主人公も個性的なら、彼女の父親も家族を巻き込むほど個性的に書かれている。 アケミの学校生活のこと、なぜ、どうして、この疑問を子供の…
続きを読む →日頃、私たちの周りで起こりうる問題を作者の目を通して書かれている。作者の好奇心旺盛な精神、言いたいことをずばっと言ってくれる、楽しくなる作品である。 ゴミ問題にしろ、静電気にしろ、タクシー問題にしろ、彼女も面白いけれど、…
続きを読む →これはまだ昭和50年代の頃、小学生だった、主人公の男の子の目を通して思い出の形で書かれた話である。 仲間は僕ワタルと、ヤンチャ、ノリオ、ハム太の4人、いつもつるんではいたずらをしたり、遊んだり、叱られるのもみんな一緒だっ…
続きを読む →なんとも不思議な物語である。それは幽霊がでてくるから。でも普通の怪談話とは少し違う。 主人公おりんは12歳の時、病におかされ、死の淵をさまよう。三途の川のほとりで不思議な老人と出会い、そこにある、水を少しなめてしまう。そ…
続きを読む →マサとは、蓮見探偵事務所で飼われている元警察犬で老犬のジャーマン・シェパードのことなのよね。今回はマサの目をとおして事件の顛末を見ていく話なのよね。蓮見探偵事務所の所長浩一郎、長女で女性調査員の加代子、つまり加代ちゃん、…
続きを読む →これは意外なものが主人公になって、彼や彼女の目をとおして、事件を見つめていく手法をとっている。 それはなんと「財布」なのよね。擬人法をとったこの作品が面白さをかもし出していると思う。金は天下のまわりものなんて昔から言われ…
続きを読む →女教師の子供が学校のプールで溺れ死んだ。教師はこのクラスの生徒が子供を殺したとして話を始めた。 被害者の母でもある女教師、級友でもある女子生徒、加害者の家族がそれぞれの形で告白をする。 この事件は母殺しというまた別の事件…
続きを読む →安政4年、一人の男の子が誕生した。城戸熊太郎。彼がこの物語の主人公なのだ。 気弱な少年が明治に入ると飲み打つ買う完全な無頼ものになっていた。やがて彼は弥五郎と知り合い、益々悪の道へと踏み込んでいくのであった。 人は何故人…
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