筒井康隆「わたしのグランパ」
家族とはなんだろう。改めて考えさせられる作品の一つだと思う。 珠子が8歳の時、父の日記を見たことから始まる。その時初めて祖父が刑務所に服役していたことを知った。13歳・中学1年のとき、祖父が出所してくることを知り、祖母は…
続きを読む →家族とはなんだろう。改めて考えさせられる作品の一つだと思う。 珠子が8歳の時、父の日記を見たことから始まる。その時初めて祖父が刑務所に服役していたことを知った。13歳・中学1年のとき、祖父が出所してくることを知り、祖母は…
続きを読む →一夜のうちに村民30人が殺害された。犯人は同じ村民だった。昭和十三年、岡山県の村で実際に起こった「津山事件」。この事件を当時の検事調書、供述調書、社会的背景を元に書かれている。 一人の若者が病気、対人関係、色々なことから…
続きを読む →男性を愛さずにはいられないという女性の目から見た現代の恋愛事情。 現代の世相をうまく書きなるほどと思った部分は多いが、私自身そんなに恋愛に重きを置いていないので、こんなふうにのめりこんでしまう心境が今一つ理解できないまま…
続きを読む →寛政二年、江戸の町は大嵐による高波が襲い、深川一帯が被害を受けた。 時は松平定信の時代。絵師・歌麿の女房おりよが無残な姿で発見される。 一体、彼女に何が起こったのか? 歌麿の絵に込められた意味は? なぜおりよは殺されなけ…
続きを読む →これは、第47回江戸川乱歩賞受賞作である。 ひとりの男が死刑判決をうける。死刑執行まであとわずか。死刑判定囚、樹原亮の死刑への恐怖。そしてこの13階段とは死刑台を意味している。 彼は本当に殺人の罪を犯したのか? そんな彼…
続きを読む →QEDとは“quod erat demonstrandum”つまり“証明終わり”という意味を表している。 主人公は薬剤師をしている奈々、ジャーナリスト小松崎良平、やはり奈々と同業で大学の先輩でもある変わり者の桑原崇、この…
続きを読む →QEDとは「証明終わり」の意味である。 奈々は妹の沙織に頼まれて鎌倉へ出かける。そして奈々の友人桑原崇が加わり鎌倉の謎を探る。 崇がいう。「神は三種類に分類される。まず第一が大自然、次は祖霊、最後は時の朝廷にたいして戦い…
続きを読む →今回はマミーのいう少女?が主人公なのだ。 自由な校風で知られている、生生学園高校に無事合格した関谷周一と荒木猛。この二人がこれから起きる事件に巻き込まれていく。 入学式に二人はものすごい出会いをすることになる。そこに登場…
続きを読む →ぼくらシリーズが始まったのはいったいいつの頃だろう。 宮沢りえが出た映画にもなった「ぼくらの7日間戦争」が1985年に登場してからもう、18年にもなる。私はふとした機会から、この本を読み出したら、意外と面白く夢中になった…
続きを読む →私がこのぼくらシリーズに出会ったのは「ぼくらの7日間戦争」からである。中学生たちが先生を相手に痛快なほど、知恵を絞り戦っていくその姿に、思わず、喝采をしてしまった。 そんな彼らもいつしか大人になった。この新ぼくらはまた、…
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