高田崇史「QED 鎌倉の闇」

QEDとは「証明終わり」の意味である。

奈々は妹の沙織に頼まれて鎌倉へ出かける。そして奈々の友人桑原崇が加わり鎌倉の謎を探る。

崇がいう。「神は三種類に分類される。まず第一が大自然、次は祖霊、最後は時の朝廷にたいして戦い恨みを呑んで死んでいった人々」

鎌倉にある銭洗い弁天、鶴岡八幡宮などを舞台に謎を解き明かしていく。「鎌倉=屍倉」の真実とは。真の鎌倉とは。源氏三代の悲劇と本当の真実とは。

それと前後して、ある会社で秘書二人の死体が発見される。そしてその会社の社長が謎の失踪。現在の事件といにしえの謎が微妙にシンクロし、その謎をも崇は解決をはかる。

何故か歴史の世界に引き込まれる一品である。

(文/ののこ)

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