内田康夫「中央構造帯」
浅見光彦シリーズの一つである。 話は終戦直後の悲惨な事件からは始まる。過酷な労働で虐げられていた兵士達、上官の裏切りにより兵士達は反乱を起こした。それから何十年か過ぎ、康助という少年の目を通して、祖父とのこと、両親と祖母…
続きを読む →浅見光彦シリーズの一つである。 話は終戦直後の悲惨な事件からは始まる。過酷な労働で虐げられていた兵士達、上官の裏切りにより兵士達は反乱を起こした。それから何十年か過ぎ、康助という少年の目を通して、祖父とのこと、両親と祖母…
続きを読む →浅見光彦シリーズの一つ。今回は音楽大学にかかわる殺人事件だ。目次の各章が歌の題名になっている。たとえば第1章がわたしの城下町、第2章は還らざる河という具合だ。 ヴァイオリニスト本沢千恵子は津山にある音大からコンサートの依…
続きを読む →なんと92歳にして高校の夜間部に通い、大学までを目指し、入学してしまった著者の一代記。 その向上心と物事に対する好奇心には脱帽した。何事でもやはり年齢 を気にしないでチャレンジする事。その努力を怠らない事が大切であ ると…
続きを読む →名作中の殺人の謎。たとえば森村誠一の「精神分析殺人事件」、横溝正史の「犬神家の一族」、芥川龍之介の「藪の中」、実際にあった「下山事件」などについて、数多の死体を検案してきた元東京都監察医務院長の目を通して事件の真実を探 …
続きを読む →この本は一人の女性の半生がつづられている。 場所は京都、祇園が舞台である。ここには祇園甲部という、花柳界の様子や歴史が彼女の目を通して書かれている。 幼少の時、置屋の養女となり、舞子、芸妓の道を歩み、今は幸せな結婚をして…
続きを読む →作者岩井志麻子は岡山に生まれ、1999年に「ぼっけえ、きょうてえ」で第6回日本ホラー大賞を受賞している。 この小説は一人の女流作家がウィークリーマンションを借りるところから始まる。その部屋から見える、木造モルタルづくりの…
続きを読む →渡瀬恒彦と櫻井淳子のコンビでドラマ化されたマンガである。 マンガの方はテレビと違い、内容もマンガ自体大人の雰囲気を持っているが意外とおもしろい。3巻シリーズである。このマンガには何故おみやさんが離婚をしたのか。その原因や…
続きを読む →作者は「死都日本」で科学的根拠に基づいて圧倒的なスケールで書かれたこの小説で読者に反響を呼んだ。 さてこの「震災列島」は東海地震をシミュレーションしている。地質調査会社を経営している明石真人は、町内会長をしている父親善蔵…
続きを読む →作者の石黒耀、職業は勤務医である。この死都日本が処女作である。 この小説のプロローグは、ローマ帝国ヘルクラネウムの悲劇から話が始 まる。そこは西暦79年火山の噴火に見舞われ、巨大化した怪物が町を埋め尽くし、 130年間の…
続きを読む →私はそのころちょうど子育ての真っ最中だった。さて、この本はちょうどその、まだ昭和と言われていた時代の高校生の話なのである。そのころちょうどテレビでは「夕焼けニャンニャン」という番組が盛んで、「おニャン子クラブ」というのが…
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