作者岩井志麻子は岡山に生まれ、1999年に「ぼっけえ、きょうてえ」で第6回日本ホラー大賞を受賞している。
この小説は一人の女流作家がウィークリーマンションを借りるところから始まる。その部屋から見える、木造モルタルづくりのアパートを観察することが日課になり、そこの住人をモデルに空想し、小説を書くことから始まる。
各章花鳥風月を題材に4つの章からからなり、いろいろな人々の人生模様が描かれている。小説の中の小説、そして最後の章には意外などんでん返しが待っている。
その結果は・・読者の判断にお任せしたい。
(文/ののこ)