赤川次郎「吸血鬼と生きている肖像画」

吸血鬼シリーズの一つ。主人公のエリカは吸血鬼と人間のあいだで生まれた娘で、父親ほどでは無いけど特殊能力の持ち主なのだ。父の名はフォン・クロロック、ドイツ生まれの吸血鬼。しかし今は雇われ社長をしている。もちろん身体もなれて昼夜はかまわず動ける。そんな二人が、特殊能力を駆使し、いろいろな謎の事件を解決する。

この本には3つの短編が載っている。

「吸血鬼とお茶を」町の人間が午後3時になると、ある場所に仕事をほったらかしてお茶を飲みに行く。父と、父の後妻の涼子、弟の虎ノ介と友 人二人と旅行にやってきたエリカはここで謎の事件に巻き込まれる。

「吸血鬼と生きている自画像」大企業の社長の自殺。それは自画像を描かせた直後だった。肖像画を見たクロロックは妖しい臭いを嗅ぎつける。

「鏡を愛した吸血鬼」地下街に謎の鏡が発見される。どうしてそこにある のか。謎が謎を呼ぶ。

さぁ。あなたもエリカと一緒に謎を解明しようじゃない。

(文/ののこ)

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