赤川次郎「国境の南」

もしあなたが住んでいる家の隣に国境が出来たらどうだろうか。自分の家へ帰るのにも、パスポートがいる。この小説はひとつの殺人事件を発端にこの話が始まっていく。

主人公は緑川弥生とあずさの親子が中心となって話が進められていく。彼女たちの住むアパートのそばの道が突然封鎖され、アメリカ大使館となる。住宅街に突然の大使館の出現、鉄条網で囲まれ、兵士やMPにより守られている。

なぜそういうことになってしまったのか? それをめぐり次々と殺人が犯されていく。いったい犯人はだれなのだろうか。アメリカ副大統領をめぐる、日本とアメリカとの思惑。このまま事件は解決の道に進むことが出来るのであろうか。緑川親子の運命は?

(文/ののこ)

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