赤川次郎「盗んで、開いて ―夢はショパンを駆け巡る」

思わずお腹を抱えて笑ってしまうほど面白い。

この小説もシリーズ化13作目にあたる。今までが短編作品だったけれど、今回は長編小説である。

夫今野淳一は泥棒であろう事か、妻は警視庁刑事である真弓、彼女に憧れ崇拝する真弓の部下であり、彼女が1番という道田刑事、この3人が事件に巻き込まれ解決していく痛快推理小説だ。この3人の個性的な人物達が面白おかしく、たくましくかかれている。

さて、今回の「盗んで、開いて」は風見涼という少女が1年前会社の火災事故に巻き込まれ、その後遺症に苦しむ父のために麻薬ルートにからむ殺人事件に巻き込まれていく。

殺人事件の目撃者である涼と命を守るため、淳一、真弓夫婦は立ち上がる。果たして、犯人は捕まるだろうか?

思い切り笑いながらこの小説を楽しんで貰いたい。

(文/ののこ)

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