福本清三「どこかで誰かが見ていてくれる -日本一の斬られ役・福本清三-」

2003年は、福本清三にとって素晴らしい年であったと思う。なぜならトム・クルーズによるハリウッド映画「ラスト・サムライ」に寡黙な侍役で見事にデビューしたのだから。

60歳にしてのこの見事な演技に日本のマスメディアやアメリカのマスメディアさえ注目したのだからいうことはないと思う。まさにこの「どこかで誰かが見ていてくれる」の題のとおり、日本のファン及び世界の人たちが注目していると証明された訳であると思うと、私自身嬉しく思う。

そしてその撮影が終わり、日本に戻られても驕る心は持たず、淡々と斬られ役やいつもの彼の撮影されるシーンには感服させられる。ここに書かれているのは彼の生い立ち、デビュー、映画での苦労話など、彼の独特の口調で書かれているのが興味をひく。2万回斬られた男としての彼の斬られ役としてのこだわりには拍手を贈りたいと思う。

そして今年もこれ以上の活躍を期待していきたい。今年は新しい彼の本が出るという。この本の発売を私は今から楽しみにしている。

(文/ののこ)

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