福本清三「おちおち死んでられまへん―斬られ役ハリウッドへ行くー」

とうとう待ちに待った福本清三さんの第2弾が発売された。主人と本屋へ行ったとき、見つけてうれしくて買ってしまった。

今回の本は凄い。福本さんが以前出演していた映画やテレビなどが写真や、ファンクラブ会長さんが提供してくれたおすすめリストに、見所までもが書かれていて、ファンである、私たちにもうれしいプレゼントといえよう。

今回は彼の生い立ちはもちろん、トム・クルーズと出演した「ラストサムライ」についても書かれている。撮影での苦労話や日本とハリウッド映画の撮影方法の違い、などなど楽しめるお話が十分ここに書かれているのがうれしい。

「ラストサムライ」の撮影中に定年を迎えた話とか、大勢で祝ってくれた話とか。カツラを使わないため、自分の髪で髷(まげ)をゆったこと。日本に帰ってきて、また撮影所の掲示板の前に立っているとか。

前作の「誰かがどこかで見ていてくれる」のように、黙々と自分を信じ、斬られ役に徹し45年以上頑張ってこられ、最高のプレゼントを頂きましたね。そう、あなたを見続けている人々がたくさんいるのですよ。小田さんが おっしゃられているように定年なんてあなたにはありません。

さあ、ファンのみなさん、そうでないみなさんも一度はこの本を読んでみようではありませんか。

(文/ののこ)

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