中原みすず「初恋」

1968年12月10日、東京の府中というところでその事件は起きた。それは、白バイの警察官の姿をした何者かが現金輸送車を襲い、人ひとり傷つけないまま現金3億円を強奪した、というものだ。そして犯人は時効を過ぎた今も捕まっていない。

この事件は今までいろいろな観点で作品化されてきたけれど、今回犯人は実は女子高生だったという視点で書かれている。

この事件を中原みすずは覚めた感情で見つめ、そして愛しい人たちとの別れを繊細なタッチで見事に描いていると思う。

(文/ののこ)

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