主人公草薙雄大が社内闘争に負け、会社を退職するところから始まる。
彼は妻と二人暮らし、子供はいない。妻の鮎美もまた働いている、個々自立型夫婦であった。 そんな彼は失業をし、酒におぼれた。妻の鮎美は彼に主夫になるように頼んだ。そんな彼がマンションの住人である、主婦達の事件に巻き込まれていく。そして、常日ごろ馬鹿にしてきた専業主婦に色々助けられ、解決していく。
そのことを通して、雄大は人として大きく成長していき、主夫としての自覚を持ち、 自分の足下に何があるのかを知っていくのである。お互いの思い違い、誤解が事件を産んでいく。それは私たちが生活していくこの空間の世界にも日頃あることだと思う。
(文/ののこ)