柴田よしき「猫探偵・正太郎の冒険〈2〉 猫は聖夜に推理する」

今まで猫や犬が出てきて事件を推理して、解決するというのはいろいろあった。たとえば赤川次郎の三毛猫ホームズシリーズなど。

今回は正太郎という名前の猫が、仲間の猫や犬たちと会話をしながら、そこに起きる事件を解決していく話だ。

人間はというと、一応出てくる。正太郎の飼い主、いやこの小説では同居人という立場で桜川ひとみというバツイチのミステリー作家。浅間寺竜之介という、正太郎の仲間の犬のサスケの飼い主なのだ。

この小説は猫の目をとおして、自分が住むマンションや町を舞台にあざやかに事件を解決し、仲間とのチームプレイで思わずほほえんでしまうくらい、面白い小説だと思う。

(文/ののこ)

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