佐藤道夫「検事調書の余白II 法の涙」

法は使いようによっては善にも悪にもなる。テレビ朝日系で放映されたドラマ「京都地検の女」の元になったエッセイでもある。

事件を扱ったものばかりでなく、行政、政治など幅広い分野についても書かれている。裁かれる人の心、裁く人の人情、それがいつしかドラマを作り出していく。

法律についてわかりやすく書かれていて、それ一つずつが何かを訴えてくる。さすが元検察官の経験が生かされた文章だと思う。

(文/ののこ)

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