サトウサンペイは朝日新聞の4コマ漫画「フジ三太郎」で人気を博し、27年半の長期連載をつとめている。そんな彼の書き下ろしエッセイ「人生いつも初体験」は面白い。
中年の域にさしかかっている私にとって、とても身につまされ、人生いつでもチャレンジ精神でたくましく生きなくてはと、思った。ここに出てくる話題は、私たちの日常を作家の経験を通して、おもしろおかしく私たちを納得させるように書かれている。
運転免許、パソコン、ウォーキング、自分の就職経験などなど読んでいて思わずクスっと笑い、人生こうありたいと感じられた。
たとえば、運転免許をとったのは、なんと66才だそうだ。若い人にまじり合宿しながら無事免許取得までの道のり。パソコン経験は68才から挑戦。そこには素人の私にも分かりやすく書かれている。
たとえば、パソコン用語はなぜ日本なのに英語になっているのか、そして優しく覚える方法、たとえば、OSはローマ字ではOKASANと書く。略せばOSとなりそれを中心に子供達が働く。計算を手伝ったり、文章を書い たり、情報を調べたりなどなど。インストールにストールは馬小屋で、そこに馬を1頭分入れること。つまり、コンピューターという馬小屋に「OS」とか「ソフト」とかを1頭分ずつ入れていくことだそうだ。
とても分かりやすく、これからパソコンに挑戦しようとする、私たちの世代にはもってこいの本だと思う。人生いつも初体験。その本の通りに私たちはチャレンジ精神をめらめら燃やし頑張っていきたいと思う。
(文/ののこ)