異端にして孤高の民俗学者蓮丈那智、そして彼女の助手内藤三國、そしてこの『II』から新たに加わった佐江由美子が民俗学の謎に挑戦していく。
五つの短編からなっている。
「秘供養」は村の伝承による供養の五百羅漢とは。
「大黒闇」は大黒天の謎。死と破壊の神が何故豊穣の神へと変貌したか。
「死満瓊」は那智が男性の死体とともに発見される。なぜか・・。「海彦山彦」の話がこの事件にからむ。
この本の表題になっている「触身仏」では「特殊な形状の神」を調査してほしいという手紙が届く。それは触身仏。現地に調査にでかけた二人に起こる事件とは。
「御蔭講」は民話「わらしべ長者伝説」から事件が起きる。
さあ、あなたも伝承に耳を傾け、事件を解いてみよう。
(文/ののこ)