北森鴻「メビウスレター」 2018年10月5日 / コメントする 山梨県東部で地震が起き、大勢の被害者が出た。そして建設中の橋桁付近からほぼ全身と思われる白骨死体が発見された。 男子高校生が学校で焼身自殺をした。その数年後、作家・阿坂龍一郎のもとにつぎつぎと届けられる謎の手紙。それはその事件を追及した手紙であった。一体だれが何のために阿坂のもとに。 担当編集者が何者かに殺害された。彼をめぐる不可思議な事件と手紙。それが一つになったとき事件は解き明かされる。 過去と現在とが入り乱れた感じで意外と面白く読めたと思う。 (文/ののこ)