赤川次郎「三毛猫ホームズの卒業論文」

三毛猫ホームズシリーズもいよいよこれで40冊目になった。一番最初の「三毛猫ホームズの推理」から25年も経ってしまった。でも、相変わらず主人公ホームズはそのままだし、片山義太郎は独身だし、妹の晴美も片山の同僚の石津との結婚もまだまだ。

さて今回は、共同で卒業論文に取り組んでいた、杵谷淳子と水原悠一、その論文が完成したとき、悠一は何者かに刺されてしまう。そこから事件が色々おきて、淳子自身も巻き込まれてしまう。原因は彼らの書いた論文にあるのだろうか。そして一方では別の殺人事件の犯人を追っていた、片山はその事件がこの水谷の事件にかかわっていくことを知る。

さて、ホームズはこの糸をどうほぐしていくのだろうか。楽しみな作品 である。

(文/ののこ)

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