西村京太郎「青い国から来た殺人者」

東京で大学教授が殺された。謎の女性の影が漂う。ポケットに「第一番」と書かれたカードが見つかる。

大阪でホームレスが殺され、同じ筆跡の「第二番」と書かれたカードも見つかる。残された携帯電話の謎。

京都で舞妓あがりのクラブのママがやはり「第三番」のカードとともに発  見される。彼女の家には不釣り合いな金剛杖があった。

そしてもうひとり女性が「第八十八番」のカードと共に死体で発見される。彼女は十津川警部が事情を聞くための証人だった。

やがて舞台は四国にとぶ。お遍路に宿や食事を提供していた家の主人が自  殺を図っていた。誰かに騙されたのが原因か。四つの事件が微妙にこの主人の自殺に絡み合ってくる。十津川警部はこの謎を解いて事件を解決に導くことができるだろうか。

(文/ののこ)

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