白岩玄「野ブタ。をプロデュース」

主人公桐谷修二は高校生。いつも、両親や周囲に対して、いい子で明るい男のイメージだが、本人は仮面をかぶり着ぐるみショーを演じていると思っている。

彼の高校に一人の男子生徒が転校してくる。ワカメヘアーで太った、小谷信太。やがて彼は野ブタと言われるようになる。

いじめられっ子の信太を、修二はプロデュースすることで人気者にしようと計画する。

やがてそのことから修二自身の仮面がはがされていくことになっていく。意外と面白くて、修二と信太の心の移り変わりが若者らしいタッチで書かれている。

さあ、もう一度若かった頃に戻ろうじゃない。

(文/ののこ)

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