木谷恭介「みちのく滝桜殺人事件」

警察庁の広域捜査官、宮之原昌幸警部が活躍するシリーズ物の一つである。

ここで注意をしておきたいが、警視庁と警察庁を間違わないでほしい。彼、宮之原警部は警察庁の所属である。彼は、部下を持たず、小清水峡子という、キャリアで警視で警察庁長官の官房秘書の手助けをかりて事件を次々と鮮やかに解決していく。

この本も、日本を代表するほどの大銀行千代田銀行を舞台に、次々とおこる殺人と、その銀行の行員45人がパリ郊外でバスごと誘拐され、500億円もの上質のダイヤモンドを要求される。犯人のトリック、それを見破る宮之原警部、そこにはやくざが影になり色々な糸が混じり合い、一つの事件として起こっていく。

さあ、警部がどのように事件を解決していくか、お手並みを拝見しようではありませんか。

(文/ののこ)

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