第76回「防災教育の中で見られる責任転嫁について」

いつ巨大地震がやってくるか分からない今日この頃。

障害者というだけで、死亡確率も上がるという話も聞いたことがあるから恐ろしい。

備えあれば憂いなしにも限界があると思うが、防災教育の中で、よく自助・共助・公助の3つが大切だと言われる。

自助は、自分で準備、備えをしておきましょうね。共助は、近隣住民で助け合いましょうね。公助は、行政が出来ることをしますね。

ざっくり言うと、こんな感じだろうか。

範囲としては、どんどん大きくなっていくイメージである。

役所の人からはよく、行政にも出来ることの限度があるから自助と共助をしっかりやっておいてほしいと言われる。

始めは素直にそういうものかと思って聞いていたが、何度も言われると、いやいや、あんたの公助の方は大丈夫なの?と思ってしまう。

何かあっても、あまり私たちを責めないでね。と予防線を張られているようで、しまいにはこんなこともあった。

地震ではないとき、例えば台風なんかでも地域の公民館が避難所指定される。お知らせ情報を見ていると、1人から2人くらいは、いつも避難してきているようだ。

そういうときに、あえて行ってみて皆さんに顔を覚えてもらってはどうかという提案をされた。はっきり言って、意味が分からなかった。

初対面の人だったので反論もせず聞き流していたが、台風と言っても非常時である。自宅が安全であるにも関わらず、地震があったときに助けてくれるか役に立つのかも分からない人に顔を覚えてもらうために、避難所に出向く。

雨風が強く、不要不急の外出は避けてくださいとアナウンスされているのに?本末転倒ではないだろうか。

そんなことがあると、最後は運だよな……と思ってしまう。

【元記事:B-Search NEWS No.1389】

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