第62回「入れたり、入れなかったり。」

以前にも書いたが、コーヒーはブラックでいいことが分かったのは30歳を過ぎてからだった。それまで砂糖やミルクを両方入れてみたり、片方入れてみたり、多量、少量いろいろ試してきたが、もしかして何も入れなくていいんじゃないかと思ったらブラックで良くなった。

握り寿司には、しょうゆとわさびを付けて食べていた。ネタとシャリの間にわさびが塗ってあることもある。わさびを付けるのは、大人として当たり前だと思っていた。サビ抜きは、お子ちゃまのやることだと。

しかし、別にそうでもないのではないかと思い始めた。しょうゆやわさびを少量、もしくは無しにした方が、素材の味をより楽しめる。それからは、寿司を食べるときはわさび無しにしている。

似たようなもので、おでんに辛子も付けないようになったし、揚げ物にソースもむやみやたらにかけないようになった。

ただ、塩を少量かけると美味くなるときがある。

そうめんのつゆに生姜を入れて食べると美味しいということに気づいたのは、20代半ばくらいだった。それまでネギは入れていたが、その他に何かを入れることは知らなかった。つゆに生姜を入れるのは、ポピュラーな食べ方なのだろうか。食べているとだんだん飽きてくるそうめんが、つるつると食が進む。

食が細い方なので、特別これにこだわっているわけではないが、いち個人の好みである。

【元記事:B-Search NEWS No.1372】

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