営業トークは大事だと思う。嘘でも何となく気持ちよく買い物ができるからだ。行きすぎると、え?とは思うが。
先日、シーリングライトをLEDにするために、何回か利用したことのある近くの家電量販店に母と2人で行った。
そこでは、2年前にクーラーを買ったことがあった。そのときは母一人で行ったのだが、店内を歩いていると母が「あ、クーラー買ったときの人だ」と言った。
感じのいい兄ちゃんといった印象で、その人に声をかけてシーリングライト選びを始めた。
途中、母が「前にクーラーを買って……」と言ったら、その兄ちゃんは、「あ、あのときの!」と即座に言ったのである。
あまりにもの反応の良さに、そのときは普通に受け取ってしまったのだが、あとから考えてみると2年前に普通にクーラーを買った普通のおばさんのことを覚えているわけがないのではないだろうか。
例えば、車いすのぼくがいたりしたら、ある程度の印象は残ると思うがそのときはいなかったのである。
ほどなくして我が家のリビングはLEDに変わった。
【元記事:B-Search NEWS No.1344】