気に入った曲があると、しばらくの期間その1曲をヘビーローテションさせることがある。聴き飽きると次の曲を聴き始めるのだが……。
曲にまつわる話で、1つ不思議なことがある。数年後などにまたその気に入った曲を聴くと、ヘビーローテションさせていたときのことを思い出すのだ。そのとき何を考えていたのか。何をしていたのか。
ぼくだけかもしれないが、特に恋愛関係、そのときに気になっていた女の子のことをよく思い出す。
コブクロの「Million Films」という曲がある。好きな曲の1つで、恋愛のことを歌っていると思っていた。この曲の最後の方に、ぶつかり合って傷つくのは、もう一度新しい関係性の結び目を作るためみたいな歌詞が出てくる。そのままコピペできないので、下記を参照してほしい。
昔、仲良くしていた女友達と口論してしまったことがあった。そうしたら、コブクロの「Million Films」の今書いた部分を「聴いて!」と言い放たれたのである。びっくりしたぼくは、真面目にも熟読してしまった。
彼女は別に深い意味を込めてはいなくて、ただの友達や人間関係のことを言ったのだと思うが、そのときは好かれてるのかなと思ってしまった。
そして、この歌詞のようにいけば「もう二度とほどけることのない強さを持った絆」に変わるのだろうと思っていた。
ところがそうではなかった。その後やはり振られて、徐々に連絡をしなくなり、あるとき結婚の知らせが来た。
今でも好きな曲だが、この曲を聴くと今書いたことを思い出す。
【元記事:B-Search NEWS No.1345】