第27回「美味しいには勝てない -バルミューダのトースター-」

バルミューダという日本の家電メーカーがある。扇風機やトースターがヒットしたことで有名である。性能というか、体験価値が素晴らしい製品ばかりである。

数年前に扇風機を購入したが、自然の風を送り出してくれるという触れ込みで、ずっと風に当たっていても体への負担が少ない。ぼくにとって、夏には欠かせないアイテムになっている。

トースターも気にはなっていたが、やはり値段が高い。バルミューダの製品は、どれも強気のお値段なのだ。

試食もできないし、さすがに買えないなと思っていた頃、なんと懸賞で当選してしまった。いきなり送られてきたものだから、(当選者の発表は発送をもって何とやら)無意識に購入してしまったか新手の詐欺かと思ってしまった。

しかし、うちには普通のトースターが既にある。そんなに味の違いがあるのだろうかと半信半疑だった。数回食べてみて、フリマアプリで売ってやろうと思っていたくらいだった。

ところがである。結論から言おう。

味は違う。特に、クロワッサンが異常に美味い。焼きたてクロワッサンが美味しい店で食べているような気分になれる。全体的にどのパンも外がカリカリ、中がしっとりという状態にしてくれる。焦げて失敗するということもない。

これは売るのが惜しくなってしまった。結局、売ったのはもともと使っていたトースターだった。

バルミューダ トースターが作り出す美味しさの前に、ただただひれ伏している。

この記事は自主的なもので、ステマでもPR記事でもないということを付け加えておく。

【元記事:B-Search NEWS No.1336】

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