第32回「収集力」

思いっきり断捨離をする一方で、収集することも好きだったりする。ある性格テストで、収集力があると出たこともある。

確かに、集めるのは好きである。子どもの頃は、記念切手を集めていた。それはいつの間にか止めてしまったのだけれど、1年に結構な数の新しい切手が発売されている。

収集には、整理してくれるアイテムが必要だ。世の中には、いろんなファイルがある。ポストカードは、これ。パンフレット系は、これ。と収納するファイルを決めてはいるが、ベストかは分からない。

でも、物には住所があると思っているぼくは、収まるところに収まるとスッキリした気持ちになる。

イラストレーターのみうらじゅん氏は、子どもの頃から作っているスクラップブックが何百冊もあるらしいが、そこまでの収集欲はぼくにはない。切り貼りするのも面倒に思える。

先日、野放しにしていた引き出しを整理してみることにした。昔もらった手紙、どうやって読めばいいのか分からないフロッピーディスク、USBハブっぽい物(形が微妙に違う気もする)さらに、律儀にバックアップしていた頃のCDーRも何枚か出てきて、何が入ってるのだろう。とチェックしてみた。

さまざまなバックアップファイルが入っていた。中にはどうやって読み込めばいいのか分からないものがあったが、デジカメの写真が一番驚いた。淡い恋を抱いていた女性、記憶にない人とのツーショット写真、若い家族……。

記憶にはなかった記録がそこにはあった。

【元記事:B-Search NEWS No.1341】

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