ホーム > ブックレビュー > た行 >
● ツネコ

「ホームレスの詩」(聞き書き・構成早川三郎/遊タイム出版)

大阪駅のガードの下で色画用紙を無造作に切ったものに書かれた短歌。ツネコさんはそこで自分の短歌を売っている。彼女は身寄りもなく、一人暮らし、年も取り貸してくれる住まいもない、ホームレスになるしか手がなかったらしい。

そのような、彼女の、過去なぜホームレスになったか、そして生き様を聞き書きという形でこの本は著している。

「私の名前はツネコ。姓は忘れてしまいました。年は六十八歳。住所は大阪阪急の梅田高架下とでもしておきましょうか。いわゆる住所不定というやつです。」

書き出しはここから始まる。幸せだった頃のこと、ギャンブルのこと借金のこと、ここでは色々な話が彼女の口をとおして語られている。

人生はドラマとかいうけれど、まさに彼女の人生は波瀾万丈といっても過言ではないと思う。彼女の作品を一つ紹介しよう。

「欲言わんPOCKET一ぱいだけで良い幸は私の前でまわれ右する」―ツネコ    

そんな彼女も2000年、大阪の福祉アパートで静かに余生を閉じた。七十六歳だった。

(文/ののこ)

本の詳細&購入→ Amazon.co.jp楽天ブックス

ホームブックレビュートップた行一覧


■索引(著者名)

■サービスメニュー

-

制作・運営/こざるプロ 管理人/こざる
Copyright(C) 2000-2006 COZAL-Pro. All Rights Reserved.