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「日美子の魔家族」(光文社)
これは、タロット日美子シリーズの姉妹編、柏木太陽シリーズの一つである。 推理作家柏木太陽が遠い親戚で姉のように慕う、二階堂日美子の告白を聞く所から始まる。この日美子はタロット占いを駆使し、事件を解決していくのは、この作品を知る方はよくご存じのことだろう。 この話は彼女の青春時代の苦く悲しい事件を書き表している。日美子を中心とした仲良しグループの一人田川有里江の姉左千子の失踪 と、もう一人の友人安城寺邦香の父・高校教師邦夫との交際、二人の秘密を探るために三人は行動をおこす。父の死体発見とその死体の消滅、また邦香の母の死、家族の絆とは何かを山上憶良の歌に秘めて、鮮やかなタッチで書かれている。 タロット日美子シリーズは、タロット占いに興味がある人は是非読んで頂きたい。わりとよく、占いのカードの意味が書かれて、それが事件解決に意味する過程が意外と面白いものであるから。 (文/ののこ) 本の詳細&購入→ Amazon.co.jp/楽天ブックス
「魔性の女 白秋殺人行」(徳間書店)
ミステリー作家志望の柏木太陽が自分らしい作品を得るためにその題材を求め、横浜ハート探偵局を訪れる。そこの探偵である江戸川探偵局長が太陽に語る、殺人事件の話。それは詩人北原白秋が関わってくる事件である。 太陽の親戚である、井筒警視の妻かえで夫人と白秋にまつわる悲劇だった。井筒夫妻の息子春緒と妻、玉美は共に画家で大阪で行われた彼らの作品展の最中、玉美が死体となって発見される。彼女と一緒にいたとされる「黄色い色のドレスの女」が捜査線上に浮かんでくるけれど、その後、春緒までが殺される。 柳川、三浦三崎、千葉と白秋自身が歩いた場所で次々と起こる殺人事件。そして、最後に起こるこの小説のどんでん返しがみものである。斎藤栄の作品は小説の最後にこのどんでん返し、つまり実は・・といった手法が結構用いられている作品が多いと思う。 (文/ののこ) 本の詳細&購入→ Amazon.co.jp/楽天ブックス
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