文芸Webサーチ > ブックレビュー > な行 >
● 乃南アサ

「ライン」(講談社)

今、私たちの周りにはオンラインが発展してきている。この話は一本の線で結ばれ、深夜における若者達のパソコン通信にはまる、仮想と現実の間の様子が書かれている。

主人公小田切薫が、ネットの世界、とくにチャットでの会話を主体に、事件に巻き込まれていく。この本の書き出しは、今時の女子高校生が刺されて大けがをした男性を発見するところから始まる。

この事件は、現実にも起こりうる物語だと思う。ネット好きのあなたも一度、読んでみてはいかがだろうか。身分、年齢、性別、名前どれも本当かどうか分らない、そんな中で繰り広げられる会話。友情、嫉妬が、この話に中で渦巻き絡み合っている。

現実逃避が多いこの世の中で、文字による会話。その文字によって、つながりを持とうとする、若者達。考えさせられる物語であると思う。ホラーに匹敵するくらい怖い小説であると考える。

(文/ののこ)

本の詳細&購入→ Amazon.co.jp

「紫蘭の花嫁」(光文社文庫)

ある結婚式場から一人の花嫁が消えた。話はここから始まる。

「逃げなきゃ、あいつから逃げなきゃ」

花屋で働く三田村夏季を一つの謎の影が追ってくる。その影を見るたび に恐れ、逃げる彼女。

神奈川県下では連続婦女暴行事件が起きる。その事件を追う、刑事部長小田垣。彼に近づく謎の美女摩衣子。過去の事件、そしてこの事件、小田垣、そして夏季の二人の過去をめぐ   って、事件は絡み合っていく。そこには蘭の花が関わり合ってくる。

この小説には、女性の心の中が作家が女性であるために生き生きと書かれている。追う者と追われる者のスリル。読む者を引きずり込む魔力が何とも言えない。そして最後は見事な逆転で終わる。

(文/ののこ)

本の詳細&購入→ Amazon.co.jp

ホームブックレビュートップな行一覧


■索引(著者名)

■サービスメニュー

テレビる毎日

制作・運営/こざるプロ 管理人/こざる
Copyright(C) 2000-2006 COZAL-Pro. All Rights Reserved.