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● 北森鴻

「メビウスレター」北森鴻著(講談社)

山梨県東部で地震が起き、大勢の被害者が出た。そして建設中の橋桁付近からほぼ全身と思われる白骨死体が発見された。

男子高校生が学校で焼身自殺をした。その数年後、作家・阿坂龍一郎のもとにつぎつぎと届けられる謎の手紙。それはその事件を追及した手紙であった。一体だれが何のために阿坂のもとに。

担当編集者が何者かに殺害された。彼をめぐる不可思議な事件と手紙。それが一つになったとき事件は解き明かされる。

過去と現在とが入り乱れた感じで意外と面白く読めたと思う。

(文/ののこ)

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「触身仏 蓮丈那智フィール ドファイルII」(新潮エンターテインメント倶楽部)

異端にして孤高の民俗学者蓮丈那智、そして彼女の助手内藤三國、そしてこの『II』から新たに加わった佐江由美子が民俗学の謎に挑戦していく。

五つの短編からなっている。

「秘供養」は村の伝承による供養の五百羅漢とは。

「大黒闇」は大黒天の謎。死と破壊の神が何故豊穣の神へと変貌したか。

「死満瓊」は那智が男性の死体とともに発見される。なぜか・・。「海彦山彦」の話がこの事件にからむ。

この本の表題になっている「触身仏」では「特殊な形状の神」を調査してほしいという手紙が届く。それは触身仏。現地に調査にでかけた二人に起こる事件とは。

「御蔭講」は民話「わらしべ長者伝説」から事件が起きる。

さあ、あなたも伝承に耳を傾け、事件を解いてみよう。

(文/ののこ)

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