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● 金城一紀

「FLY,DADDY,FLY」(講談社)

一言に言えば中年のおじさんと若者の友情とトライ精神を描いた小説である。主人公は47歳サラリーマン 鈴木一自己紹介からこの物語が始まる。

彼の一人娘が暴行をうけ大けがをして入院したときから彼の冒険がはじまる。殴った相手はボクシングの高校生チャンピオン、果敢にも彼は暴行相手に対して復讐をちかう。

ひとりチャンピオンの学校に乗り込もうとするが、間違えて他の高校へと行ってしまう。そこで 沖縄出身でアメリカ人とのハーフの板良敷(いたらしき)、4か国分のDNAを持つアギー、ケンカ名人の朴舜臣(パク・スンシン)と知り合い、助けられ鍛えられて戦いの場に乗り出していく。はたして彼は勝つことができるのだろうか?

娘や妻との信頼回復をはかれるのだろうか? 普通なら内容的に暗くなる話だけれど、意外とさらっと明るく書かれているのがいいと思う。中年よ大志を!もう一度青春を!こんな言葉が当てはまる作品だと思う。

(文/ののこ)

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