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● 五十嵐貴久

「パパとムスメの7日間」(朝日新聞社)

ひょんな事から他人と心が入れ替わるという小説は結構いろいろあると思うけれど、今回のこの小説は親子で、それも普段うるさく思っている父親と今風の女子高生娘が列車事故をきっかけに入れ替わってしまう。

娘のあこがれの先輩とデートするはめになる「体は娘、心は父親」。それを複雑な思いで見つめる「体は父親、心は娘」。

二人の視点で書かれたこの小説は、ハラハラドキドキ家族の愛の大切さを  現した作品だと思う。

(文/ののこ)

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「リカ」(幻冬舎)

これは、第2回ホラーサスペンス大賞で大賞を取った作品である。原題は「黒髪の沼」。

これは、メールによる出会い系サイトで知り合った女性が、凶悪で冷酷なストーカーとなって、主人公を追いつめて襲いかかっていく、現代的な作品である。

これは、誰しもが出合うかもしれない恐怖を感じさせる。今までにも、出会い系サイトにおける事件が多く報道されてきているが、そこでつり上げた獲物がとんでもない獲物だったという話はよく聞く。

この主人公「リカ」は男性に対し、何を欲し、何を得ようとしていたのか。メールでのやり取り、出会い、しつこいまでの彼への気持ちがこの作品の中に表されていると思う。さあ、みなさんもこの恐怖を味わってみたらいかがだろうか。

(文/ののこ)

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「1985年の奇跡」(双葉社)

私はそのころちょうど子育ての真っ最中だった。さて、この本はちょうどその、まだ昭和と言われていた時代の高校生の話なのである。そのころちょうどテレビでは「夕焼けニャンニャン」という番組が盛んで、「おニャン子クラブ」というのがあって、今活躍している国生さゆりとか、工藤静香とかがいて、今で言う「モーニング娘。」みたいな感じだった。

さて、この主人公達高校生は弱小の野球部員なんだけれど、練習が嫌いでやる気がない。好きなのは、「おニャン子」のだれが好きだって張り合うだけ。

さて、そんな彼らの前に転校生が仲間に入ってくる。そんな彼をめぐり、色々な事が起こり、やがてバラバラだった野球部が一つにまとまり、1985年10月、対戦校強豪墨山高校との戦いに勝利をした。そして、現在仲間は色々な道に別れ進んでいる。

原作者五十嵐貴久はホラー小説「リカ」の原作者で、またそれと違った味合いのある作品だといえよう。

(文/ののこ)

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