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● 赤川次郎

「舞い下りた花嫁」(実業之日本社)

花嫁シリーズ。

「花嫁は特殊任務」。友人・聡子と出かけた空港で、亜由美は高校時代の体育の教育実習生であった安永清子に再会した。彼女は今SPになり、来日するS国の王女パティの警護のために来ていたのだ。やがて空港に降り立った王女は暗殺され・・偶然王女に似ていた亜由美は誘拐され王女に仕立てられていた。

「舞い下りた花嫁」。タレント事務所社長・早瀬沙也加は、台風の中をセスナ機で東京に向かう途中で行方不明となってしまう。たまたまアルバイトをしていた亜由美は、事務所が借金をしており担保が若い新人タレントだということを聞き、新社長になってしまった。沙也加は無事でいるのだろうか。亜由美は事務所を守りきることができる  だろうか。

相変わらずかわいい女の子が大好きな亜由美の飼い犬・ドンファンの活躍  からも目が離せない。

(文/ののこ)

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「セーラー服と機関銃・その後 ―卒業―」(角川文庫)

あれから一年、星泉が帰ってきました。

17歳の時、父の死をきっかけに「目高組」というやくざの組長に就任して、いろいろ事件があったが解散をして、ふつうの高校生に戻った・・はずであった。

卒業間近の泉に、またまた事件が勃発。泉の名をかたる偽者が現れ、強引に地上げをしている。苦しむ町からの願いで、否応なく事件の渦中に巻き込まれていく泉。そしてどんでん返し。果たして泉は無事に卒業できるか?

(文/ののこ)

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「盗んで、開いて ―夢はショパンを駆け巡る」(徳間書店)

思わずお腹を抱えて笑ってしまうほど面白い。

この小説もシリーズ化13作目にあたる。今までが短編作品だったけれど、今回は長編小説である。

夫今野淳一は泥棒であろう事か、妻は警視庁刑事である真弓、彼女に憧れ崇拝する真弓の部下であり、彼女が1番という道田刑事、この3人が事件に巻き込まれ解決していく痛快推理小説だ。この3人の個性的な人物達が面白おかしく、たくましくかかれている。   

さて、今回の「盗んで、開いて」は風見涼という少女が1年前会社の火災事故に巻き込まれ、その後遺症に苦しむ父のために麻薬ルートにからむ殺人事件に巻き込まれていく。   

殺人事件の目撃者である涼と命を守るため、淳一、真弓夫婦は立ち上がる。果たして、犯人は捕まるだろうか?   

思い切り笑いながらこの小説を楽しんで貰いたい。

(文/ののこ)

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「国境の南」(双葉社)

もしあなたが住んでいる家の隣に国境が出来たらどうだろうか。自分の家へ帰るのにも、パスポートがいる。この小説はひとつの殺人事件を発端にこの話が始まっていく。

主人公は緑川弥生とあずさの親子が中心となって話が進められていく。彼女たちの住むアパートのそばの道が突然封鎖され、アメリカ大使館となる。住宅街に突然の大使館の出現、鉄条網で囲まれ、兵士やMPにより守られている。

なぜそういうことになってしまったのか? それをめぐり次々と殺人が犯されていく。いったい犯人はだれなのだろうか。アメリカ副大統領をめぐる、日本とアメリカとの思惑。このまま事件は解決の道に進むことが出来るのであろうか。緑川親子の運命は?

(文/ののこ)

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「幽霊の径」(角川書店)

もし、目の前に幽霊が現れたら、あなたならどうする?

そんな経験をするのが主人公の令子だ。令子が昼と夜の境目のわずかな一瞬、黄昏時と呼ばれる時間帯に小径で白いロングドレスのような服を着た長い髪の女性に出合う。そこで「間違いなのよ」という言葉を令子に言うところから、この物語が始まる。

内容としては、令子の周りで次々と事件がおこり、次々と人が亡くなり、弟の事故死、祖父、両親の不倫、母親の死など、暗い題材で書かれているが、これを作者の筆によって、暗さを出さず、人間とは何か、心のもろさを書き表している。

最後に亡くなった母との会話。あの、白い女性に出合ったあの時間、あの小径で母と出会い、寂しさを訴える令子に母は優しく励ます。いつか、恋をして、結婚して子供ができ、ここへ来る暇もなくなり、いつしかこの径のことも忘れる。忘れるとは大人になること。

さあ、あなたなら、この言葉をどう考える?

(文/ののこ)

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「花嫁よ、永遠なれ」(実業之日本社)

塚川亜由美と犬のドン・ファンの花嫁シリーズの小説の一つで、初版本は86年に「忙しい花嫁」で始まった。

赤川次郎の有名な動物を使ったシリーズには三毛猫ホームズがあるが、このドン・ファンもホームズに劣らず活躍するのだが、唯一の欠点は大 の女性好きというところだろう。

この「花嫁は、永遠なれ」はハネムーン帰りの新婚の夫婦の夫が東京駅のホームで警察に捕まる所から始まる。旅行先の温泉地で一人の少女が殺され、その殺人容疑で捕まったのだ。彼は素直にその容疑を認めた。残された妻は・・・そこに亜由美とドン・ファンが巻き込まれ、ドタバタするうちに事件を解決というわけだが、本当に新郎が殺人を犯したのだろうか。

さあ、あなたもこの一人と一匹に負けないくらい、推理を働かせてみよう。

(文/ののこ)

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「神隠し三人娘 怪異名所巡り」(集英社)

主人公は町田藍、28歳。ついこの間まで大手バス会社のバスガイドをしていたけれど、リストラにあい「すずめバス会社」に入社した。ただ一つ普通のバスガイドと違っていたのは、霊感が強いことだった。こんな彼女は奇抜なツアーで霊にかかわり、事件を解決していくのであった。

心中無縁仏、これは最初にかかわったツアーで、心中事件のお墓見学ツアーなのである。

神隠し三人娘は、テレビ局を舞台にそこに起こる怪奇現象。小学生の女の子三人が8年前に神隠しにあう。一体彼女たちはどこにいるのか、生きているのか。

しのび泣く木、公園で一人男性が暴行によって殺される。それから数年後、公園の大木から傷つけるとそこから血が流れ出るという噂がながれ、そこから事件が勃発する。

怪獣たちの眠る場所、引っ越してきた家族がそこで見たものは? 人気子供番組がからんだ悲しい事件を藍が解決する。

未練橋のたもとで、映画の元になった話の主人公達が60年ぶりに再会することになった。その再会をみようとツアーが組まれる。そこにも欲のからんだ悲しい殺人事件が起こるのだった。

藍が自分の霊感を霊の安らぎ、成仏のために駆使し、事件の解決の鮮やかな手口。ホロっとする中に人情と、優しさが光っている作品である。

(文/ののこ)

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「吸血鬼と生きている肖像画」(集英社)

吸血鬼シリーズの一つ。主人公のエリカは吸血鬼と人間のあいだで生まれた娘で、父親ほどでは無いけど特殊能力の持ち主なのだ。父の名はフォン・クロロック、ドイツ生まれの吸血鬼。しかし今は雇われ社長をしている。もちろん身体もなれて昼夜はかまわず動ける。そんな二人が、特殊能力を駆使し、いろいろな謎の事件を解決する。

この本には3つの短編が載っている。

「吸血鬼とお茶を」町の人間が午後3時になると、ある場所に仕事をほったらかしてお茶を飲みに行く。父と、父の後妻の涼子、弟の虎ノ介と友 人二人と旅行にやってきたエリカはここで謎の事件に巻き込まれる。

「吸血鬼と生きている自画像」大企業の社長の自殺。それは自画像を描かせた直後だった。肖像画を見たクロロックは妖しい臭いを嗅ぎつける。

「鏡を愛した吸血鬼」地下街に謎の鏡が発見される。どうしてそこにある のか。謎が謎を呼ぶ。

さぁ。あなたもエリカと一緒に謎を解明しようじゃない。

(文/ののこ)

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「幽霊博物館」(文藝春秋)

幽霊シリーズの17弾なのよね。主人公は宇野警部と女子大生夕子。周りには伯父と姪で通しているけれど、実際は恋人同士。夕子の行くところに事件が何故か勃発する。持ち前の好奇心と推理力で、どんな難事件も解決していくのよね。

短編が5つ載っている。表題にもある「幽霊博物館」では、「うちには幽霊がでるんだよ」と人気推理作家が言い、「私は霊と会話ができるんです」と妻が言った。誰もいない2階から内線電話が・・死んだはずの人から電話が、そして死体を発見。まさか幽霊が死んだとは。

「海より深く」では、15年前の少女の死。「私の父が殺した」と一人の女性が言ってきた。女性の父親は自殺をしている。はたして本当に父親は少女を殺したのか。

「火葬場の煙はななめに上がる」では、叔父の死のために火葬場に来た素代、そこで学生時代の友人の早瀬秋人と出会う。そこでふと望遠鏡で見たのは死んだはずの叔父の姿。ではここで・・誰?

「見知らぬ人への挽歌」「家路の終わり」

さあ、宇野警部、夕子、事件解決のためにあなた方の力が必要よ!

(文/ののこ)

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「メリー・ウィドウ・ワルツ」(講談社)

元刑事並木は、家族のためにある仕事を引き受ける。それは夫に先立たれた若い妻二宮綾子に近づき、彼女が夫を殺したかどうかを調べるために。

莫大な遺産を手にした彼女をめぐる財産目当ての夫の身内達。本当に彼女は夫を殺したのだろうか。そしておこる殺人事件、否応なく綾子や並木、そして彼の家族を巻き込 んでいく。

そして犯人の思惑は?

欲望が渦巻いたこの事件で、本当の愛というのを教えてくれる気がする。

(文/ののこ)

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「三毛猫ホームズの卒業論文」(光文社)

三毛猫ホームズシリーズもいよいよこれで40冊目になった。一番最初の「三毛猫ホームズの推理」から25年も経ってしまった。でも、相変わらず主人公ホームズはそのままだし、片山義太郎は独身だし、妹の晴美も片山の同僚の石津との結婚もまだまだ。

さて今回は、共同で卒業論文に取り組んでいた、杵谷淳子と水原悠一、その論文が完成したとき、悠一は何者かに刺されてしまう。そこから事件が色々おきて、淳子自身も巻き込まれてしまう。原因は彼らの書いた論文にあるのだろうか。そして一方では別の殺人事件の犯人を追っていた、片山はその事件がこの水谷の事件にかかわっていくことを知る。

さて、ホームズはこの糸をどうほぐしていくのだろうか。楽しみな作品 である。

(文/ののこ)

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「三毛猫ホームズの降霊会」(光文社)

3年前菱倉良子の一人娘5歳になる七重がホテルで殺された。あれから月日が流れたが、まだ事件は未解決のままだった。

彼女は偶然、有名な霊媒師柳井幻栄を知り合い、七重の霊を呼び出してもらうために降霊会を依頼した。娘に本当の犯人を聞き出すために。

ひょんな事から、この会に立ち会い人として片山刑事と妹の晴美、そしてネコにしてネコらしくないホームズがくわわり、いろいろ起こるアクシデントにもめげず鮮やかな推理を展開する。

はたして七重を殺した犯人はだれなのだろうか?

(文/ののこ)

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「三姉妹、ふしぎな旅日記 三姉妹探偵団20」(講談社)

今回は時空を越えて、三姉妹、「綾子」「夕里子」「珠美」が活躍する話。

何故かこの姉妹、父親が出張の度に事件に巻き込まれ、今回も出張を見送った帰りに事件に巻き込まれる。三人が乗った車が謎の爆発を。そして気がついたとき、三人はヒトラーが率いるナチスドイツに時空を越えてさかのぼってしまう。

突然異国の地へ迷い込んだ三人、そこで出会った、正義感あふれるソフィアとその家族。友情と正義と未来のために彼女たち姉妹は行動を起こす。彼女たちは無事に現在へ戻ることができるだろうか。

(文/ののこ)

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